こんにちわ!

 

水槽前でサケーってさけ(叫)んでる飼育スタッフのヨーイチです。

相変わらずの寒いギャグです。

 

 

さて、四季の水槽のサケたちはその後どうなるのかについてお話ししていきます。

簡単に申し上げますと、水槽内でサケたちは卵を産みます。産卵を終えた彼らは徐々に力を使い果たし、その生涯を終えます。そして、親サケは飼育員が取り出して解剖を行います。

少し詳しくお話ししていきます。

 

生涯を終えた一部のサケを解剖して産卵の確認などを行います。

シロサケのオスの解剖の様子

 

カラフトマスのメスの解剖の様子

 

シロサケのメスの解剖の様子

この写真の様子から、二枚目のカラフトマスのメスはお腹に卵が余り残っていないことから、産卵した可能性が高く、シロサケのメスは卵が大量に残っていることから、産卵できなかったと考えられます。また、1枚目のシロサケのオスは腎臓あたりが黒く肥大しているため何らかの障害があったものと思われます。ご覧のように繁殖時期のカラフトマス・シロサケのメスは腹の中の大部分が卵で埋め尽くされていることが分かります。因みに、体表がところどころ白くなっているのは、カビが付着しているためです。産卵のため体力が殆ど残っておらず、治す力がないのです。

今後、耳石や歯も取り出していく予定です。

 

一方、水槽に産み落とされた卵は、飼育員ができる限り取り出し、バックヤードで孵化を目指します。

数がこんなに少ないのは、卵を産んだ時点でニジマスやウグイなど他の生物に食べられたり上手く受精できずに死んでしまうのです。自然界でも同様です。

お客様にカラフトマスやシロサケの稚魚をお見せできたらいいな~。

 

ちょっと余談ですが、、、

四季の水槽で、シロサケの体に白いカビがたくさんついている個体をご覧になった方もいるでしょう。可哀そうや痛そうと思われた方もいるでしょう。しかし、自然界でもこのようなことは同様に起こります。サケの親たちは海で栄養を蓄え、川に帰ってきたら餌を食べず、子孫を残すため体にある栄養のほとんどを生殖器官に送り込みます。体にわずかに残ったエネルギーを使い産卵場所にたどり着くと、オスはメスを取り合いケンカをし、メスは産卵のための穴(産卵床)を川底に作ります。この時には既に水中に漂う菌に抵抗する力は残っておらず感染してしまうのです。なので体表にカビが付着していたサケは過酷な道のりを越えてきた証だと私は思います。四季の水槽でこの姿をご覧になられた方には厳しい過程を乗り越えたということを感じて頂けたらと思います。

 

では生涯を終えた後はどうなるのか?というと、飼育下では上記のように解剖を行いますが、自然界ではキツネやクマなどの動物たちに食べられ、更に微生物たちよって分解されていきます。その結果森に栄養が届けられます。サケが海で蓄えた栄養が森へ運ばれていくのです。新しい命を産み落とし、更に森を元気にし、最後の最後まで余すところなく使われていくのです。まして、サケはEPAやDHAを豊富に含むことから人間に対しても良い働きをしてくれます。 サケって素晴らしい生き物ですね。

 

※10/27時点で四季の水槽にはサケの展示を行っておりません。

それではまた次回お会いしましょう。

 

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