こんにちは

 

今年は昨年以上にもっと様々な生き物と出会いたいと考えている飼育員ヨーイチです。

 

前回に続き、休館期間中に行なったことについてのパート2になります。更新が遅れて申し訳ございません。

今回は「四季の水槽大掃除」と「四季の水槽新しい生体搬入」です。

 

まずは、「四季の水槽大掃除」から。

写真がこれしか無いため、想像して下さい。

まず生き物をすべて移動させます。底に敷いてある砂利を足で踏み、かき混ぜ底に溜まっている汚れを流し、同時に砂利同士をこすり合わせて砂利についた汚れを落とします。その後は、水を全て抜いて写真に見える左右の岩、正面の石など全てをブラシを使い一つずつ手で擦っていきます。2日間かけて行いました。

 

ここからは生体搬入についてです。

4月12日より新しい生き物を加えさせて頂きました。

まずは四季の水槽にはどんな生き物がいるのか見ていきましょう。

みなさまお馴染みのニジマスです。食べて良し、釣って良しの魚です。現在は1匹を展示しています。よく間違われますがニジマスは外来種で原産地は北アメリカです。海に下ってスチールヘッドと呼ばれる個体もいます。北海道でも野生化し自然生産している河川も多く存在します。小魚や昆虫など何でもよく食べます。サーモントラウトや信州サーモンなど品種改良されたものもいます。特にサーモントラウトはスーパーでもよく切り身などに加工され販売しています。見かける機会が多いのではないでしょうか?

 

パーマークが美しいヤマメです。ヤマベと呼んでいる事もあります。塩焼きが美味しいですね!!。サクラマスの陸封型であり、ヤマメが海へ下り成長したものがサクラマスになります。ヤマメとサクラマスは同種です。渓流域に生息し主に昆虫類を食べています。北海道でヤマメは禁漁期間が定められており、上川・空知・石狩・後志・檜山・渡島・胆振の各振興局管理区内の内水面では4月1日から5月31日まで、日高・十勝・釧路・オホーツク・宗谷・留萌の各振興局管理区内の内水面では5月1日から6月30日までとなりますのでご注意下さい。禁漁期が別れているのは、ヤマメが海へ降る時期が異なっている為なのです。また、北海道全域での内水面の【マス】【サクラマス】【カラフトマス】【ギンマス(ギンザケ)】【ベニマス(ベニザケ)】【マスノスケ(キングサーモン)】の採集も禁止ですのでご注意下さい。どちらも例外もありますが、、、。大切な生き物が末永く存在できるよう守るためご協力お願いいたします。詳しくは北海道のHPの『フィッシングルール2021』をご覧になって下さい。

 

こちらはウグイになります。何でも非常によく食べます。食欲旺盛!!。そして丈夫で強い子でもあります。ちょうど今頃の時期に繁殖期を迎えます。オス・メスともに体にオレンジのラインが入り大変美しくなります。去年は産卵する様子が観察できました。今年も運が良ければ(重要)産卵シーンも見れるかもしれないです。鵜が食べることから『ウグイ』と呼ばれているようです(諸説あり)。海へ下る個体もいます。

 

体の水玉模様が大変素敵な『アメマス』になります。アメマスは生まれて海へ降り、産卵のために川に帰って来ます。寿命は大体7~9年位で、海へ降らず川に留まる陸封型のアメマスもおり、「エゾイワナ」と呼ばれています。大きくなるにつれて昆虫食から魚食性が高くなると考えられています。よく海サクラマスを釣りで海へ降りて大きくなったアメマスが釣れることがありますね。特に春頃は川で孵化した稚魚や幼魚が海へ下るのでそれを狙っていることもあります。大きい個体では70~80cmにもなる事もあります。水族館では約20cmの個体を3匹展示しています。

 

ここから新しく仲間入りした1種をご紹介します。

滝つぼ水槽でお馴染み『オショロコマ』です。北海道にしか生息していません。アメマスとは異なり体に小さい白の斑点があります。実は以前滝つぼ水槽で飼育していたオショロコマの中で銀毛(スモルト化)した個体が確認できたため、それを四季の水槽に移して降海型の【ドリーバーデン】にするために今回仲間入りをしました。北海道のごく一部でしか確認できていない降海型のオショロコマを皆様にお見せできるよう頑張って参ります。現在は5匹展示しています。アメマスと間違えやすいのでご注意を!

 

これから海も川も生き物たちのシーズンを迎えます。四季の水槽も生き物たちの活性が高まっており、よく泳ぎ回っています。観察してみてはいかが?

 

次回はパート3を更新予定です。

それではこのへんで失礼いたします。ご覧になって頂きありがとうございました。

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