こんにちは

 

休みの日に限って雨or雪or強風で家でじっとしている飼育員ヨーイチです。

大変遅くなりましたが、水族館が休館期間中に何をしていたかのお話をさせて頂きます。もうすでに公式のSNSではご報告させて頂いていますが...。

最初のお話しはイトウの『イトウナガクビムシ』の駆虫作業を行いました。

水槽の水位を下げながらイトウを1匹ずつ取り出していきます。一番大きい個体になると約10kgはあるので取り出し・運搬作業も一苦労...(笑)

イトウを眠らせて、その間に手早くイトウナガクビムシを取り除きます。3人体制で行い一人が魚体を抑え、一人がライトで手元を照らし残った一人がピンセットで抜いていきます。眠らせたイトウは再び水中に戻すと徐々に起き始めてもとに戻るのでご安心を!上の写真ではナオカズがライトを当て、館長が駆虫作業、私が魚体を抑えている様子です。私も実際駆虫作業を行いましたが、寄生虫を取り出す時に虫のアンカー部分(図参照)が返しとなって非常に取りずらかったです。今回は一匹当たり一番多くて約30匹前後の虫を取り出せました。

こちらが取り出したイトウナガクビムシになります。

イトウナガクビムシとはカイアシの仲間でイトウにのみ寄生する寄生虫で主に口の中に取り付きます。鰓や鰭にもついていることもあります。イトウにしか付かないため、イトウが絶滅危惧種に指定されているためイトウナガクビムシも絶滅危惧種に指定されているのです。ただ、この寄生虫が付いたからと言ってイトウが直接死亡するわけではないのですが、口内にたくさんついていると食欲をなくしたりすることもあるので取り除きます。下の図に大まかに書いてみたので参考までにどうぞ!!

なんだろう...よく見ていると台風の日に折り畳み傘で外に出て傘が飛ばされそうな人のようだ........。因みに綺麗に取り出したナガクビムシは一部を標本にしました。

なお、水族館は15日から営業を再開しております

営業時間:8:30~17:00(最終入館時間16:40)

 

休館期間中に行った業務はこの他にもあるので、次回をお楽しみにお待ちください。それぞれの担当から更新があるかも…?

それではこの辺で失礼致します。

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