オス同士で争うサケ

どうも!かんちょーの山内です。

最近早寝早起きの習慣を身に着けました。というのも、秋になり川にサケの仲間が戻ってくると居ても立っても居られず川を見に行かなかれば気が済まないのです。休みの度に川へと行きますがそれでは飽き足らず早寝早起きをして仕事の前に川へ行き観察をしてから出勤しています。夜に暇だと明るかったら川行けるのにな・・・って思ってしまうので中毒かもしれません。

それぐらい、北海道の川は面白いんです。

集団で遡上するカラフトマス

川で生まれたサケたちが大海原へと旅立ち、生存競争に打ち勝ち、人間が仕掛けた網をくぐり抜け、大きくなって生まれた川へと戻ってきて命をかけて子孫を残す。このストーリーはもちろんのこと、大きな体で小さな川を登る姿、流線型のフォルム、果ては食べて美味しいところまで彼らを見る度にそのすべてを思い出して毎回胸がいっぱいになります。(お腹は一杯になりません)

カラフトマスの卵を狙うヤマメとニジマス

北海道でも多くの川が自然に流れることを許されずに河床や河岸をコンクリートで固められたりダムが作られたりしていて、川の様子はその昔川が黒くなるほど魚がいた時代とは大きく違ってしまっています。また北海道の大きな川の多くで、サケとカラフトマスは河口から少し上流でその殆どが捕獲され人工受精、孵化した稚魚が大量に放流されており、野生や天然とはなんだろうと考えさせられます。

それでも、そんな環境でも川へと戻って自分の力で産卵するサケたちを見て、何かを感じずにはいられません。

私達ができることはなんでしょう。私達水族館の職員はまずは水族館に来てくださるお客様に彼らの素晴らしさ、面白さ、魅力を伝える事、そして自然へと足を運ぶきっかけを提供することだと考えています。そのためには私達が実際にそれを見て、感じて、考えて自分の中に落とし込むことが不可欠です。理想と現実、サケたちの頑張りを心に刻むためにも。だから私は今日も川へと向かいます。

砂防ダム直下に佇むサクラマスの雄

なんて長々書きましたが、一番の理由は川に入ることで癒やされるからなんですけどね。

早朝の川は人間の音や匂いが全く無く(獣の臭いがすることはあります笑)、全てを忘れて自然に没頭するには最高です。場所や装備を選べばとても安全ですしね。興味が湧いたらまずは水族館へ!身近な異世界、川の世界へとご案内します。

真剣にカラフトマスを探す人たち。楽しいですよ!

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