カラフトマスのここはどんな味?

どうも!かんちょーです!

先日カラフトマスの”あの部分”、背中の出っ張りを食べてみました。

というのも以前よく来て下さるお客様に”あの部分”がコラーゲンでできている話をしたところ、「コラーゲン!?かぶりつきたい!!!」という反応をいただきまして、よく考えたら食ったことねぇな、と思い至ったわけです。

皮を剥いだところ。確かに体節がないのがわかる。

ところがこの”あの部分”は川に遡上してきたカラフトマスのオスにしか見られない部位なので当然市場に出回ることはなく、普通に買うのは不可能です。そ・こ・で、展示で死んでしまったカラフトマスのオスから摘出して食べてみることにしました。たまたま先日展示で力尽きた立派なオスがおりましたのでまずは解剖してみると身の部分には体節と呼ばれる加熱するとほぐれる繊維が見えるのに対して”あの部分”にはそれがなく、確かに筋肉とは違うものでできているのがわかります。

ちなみにこの背中の盛り上がりはセッパリとも呼ばれ、カラフトマスのオスは「セッパリマス」と呼ばれることもあります。この背中の盛り上がりが大きいほどオス同士の争いで有利になりメスを獲得する確率があがると言われていますが、とんでもなく背中が張り出したオスが現れないのは大きく盛り上がれば盛り上がるほど遊泳力は低くなり浅瀬でクマに食べられてしまう確率が上がったり繁殖地にたどり着ける可能性が下がったりするからだと考えられています。生存と繁殖が天秤にかけられる事により現在の環境に適した形質が残っていくんですね。よくできています。

魚の部位とは思えないフォルム

閑話休題。カラフトマスから取り出したセッパリがこちら。

ブルンブルンでいかにもコラーゲンといった感じですが内部にはわずかに骨があり、生きているうちは分厚い皮と骨によって支持されていることがわかります。脂っぽさは全く無く、臭いもほんのり魚の臭いがする程度でこれといった臭みなどは感じません。

ここまで来たら問題はこれをどう食べるかです。
ほとんどが水分でできているらしいので、焼いたり揚げたりしては無くなってしまうのでは?茹でたら溶けてしまうのでは?などと考えましたがそこはやってみなければわからない。焼きも茹でも揚げもやってみました。

茹で

 

左が素焼き、右が衣付き

 

左が素揚げ、右が唐揚げ


結果からいいます。これは「魚風味のブヨブヨのなにか」です。どの調理法も食感に差が生まれず、ブヨブヨかつモチモチヌチャヌチャのほぼ無味無臭。100mくらい先に魚の風味を感じます。骨は軟骨と硬骨が混じっており、硬骨はおそらく背びれの担鰭骨かと思われますが、全体を通して言えるのは単体で食べるようなものではないということです。キチジ(メンメ)やキンメダイなどの目の周りやヒレの付け根に見られるプルプルのコラーゲンありますよね。あれを高純度で抽出した感じです。まぁ、当たり前ですけど。
何より驚いたのはどの調理法でも大きくは縮まなかったことで、コラーゲンの保湿力を見た。

以上、カラフトマスのアレ食べてみたでした!またなにかおもしろいものあったら食べてみまーす。

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