こんにちは
飼育員ヨーイチです。今年も一人(毎年一緒に行く人はいませんが…。)ワカサギを満喫したいなーと思ってます。
今回のお話しは四季の水槽のサケたちについてです。
秋ももうすぐ終わりを迎えようとしています。四季の水槽のアキアジ(サケ)たちも卵を産み次の世代へ命を繋いでいっております。もう搬入は11月1日で最後になり、見れるのは残り僅かとなっております。
サケたちがあちこちで産卵床を作成しているため、水がだいぶ濁っています。
又、サケたちもメスは産卵床作り、オスはメスの取り合いなどで体に傷がついております。サケたちは卵や精子といった子孫を残す器官に体の殆どのエネルギーを使うため自分の病気や傷を治す力は残っておりません。かわいそうと思った方もいるかもしれませんが、その傷はサケたちが繋ぐ命の証であり、生きた証と私は考えます。
産卵を終えたサケたちは自然の河川では死んでしまった後、海で蓄えた栄養をキツネやクマなどの動物たちに吸収されたり、微生物たちに分解されたりと森の栄養になっていきます。そして、卵は春に孵化し雪解けの増水に合わせて再び海へ下って行きます。そして、3~6年経つと再び生まれた川に戻り命を繋ぎ、動物や森に栄養をもたらしてくれます。サケたちがいつまでもかえって来てくれる環境を保ちたいですね。
最後に・・・サケが四季の水槽で見れるのは残り僅かです。ご覧になりたい方はお早めに。生き物の状態によっては展示が終了している場合もありますのでご了承よろしくお願い致します。
それではこの辺で失礼いたします
ご覧になって頂きありがとうございました。